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桃ちゃん先輩成長譚?「ガールズアンドパンツァー最終章第一話」 ※ネタバレありあり

今月公開されたガルパン最終章の第一話。公開日のあたりはちょっと忙しかったので後日でいいかなーと思ってたけど、結局我慢できずに初日に吶喊してきた。仕方ないね。

本編、OVA、劇場版と大洗学園存亡の危機を救うため、闘ってきたみほたち。
なまじ劇場版が総決算な形で綺麗に終わったので、これ以上どうやって話を転がしていくのは期待半分不安半分だったけど、実際に見てみたらそんなことはなかった。
以下、ネタバレ満載なので。
今更見ていない人はいないと思うけど。




見た後に「彼女たちは何のために、誰のために戦うのか――?」というオフィシャルのあらすじを読むと、「へっ」という苦笑いが抑えられない。
今回は桃ちゃん先輩の浪人阻止のため、戦車道で実績を作ってあげて大学に一芸で入らせてあげようというのが主な戦う目的で、これまでの本編や劇場版と比べてあんまりなミニマム具合。一応、本人の弁としては「大洗のこれからも戦車の強豪校としたいし、そのために色々遺していきたい」とこれからの大洗のために行動してくれてはいたようだけど。
桃ちゃん、その言い訳は勉強も部活もできない中途半端な体育会系の常套句だよw

学園艦最低部への冒険やお決まりの対戦校への潜入調査など、新しいこととマンネリが合わさったテンポのよいコミカルな展開には笑わせてもらった。みぽりんと沙織の尻重そうだなぁ。
ガルパンで地味に上手くて面白いと考えられるのが、「かわいい」とされる演出のさじ加減だ。お銀と対決している時の華さんの過剰な艶やかさ桃ちゃんの留年もとい浪人の可能性が全生徒に知れ渡るやり過ぎとも思えるくだりといった「過剰さ」と、みぽりんのお尻や麻子のメロンソーダのくだりといった「あっさり」。出るとこは出しておいて、引く時はさっと引かせるさじ加減が絶妙でメリハリが利いている。このあたりがガルパンが受けている大きな理由の一つだと思う。
新キャラのサメさんチームもおっぱいでかくて露出度高くド直球な美少女というより、ちょっとストライクゾーンを外しにかかっているようなデザインで、わざとらしさが見えない一方で、彼女たちは癖しかないような性格をしていてキャラが立っている。
BC自由学園側の押田と安藤、マリーもどう見ても「ベルばら」でわかりやすい。

キャッチコピーに「迎え撃つ大洗」とあるように、これまでの各校の隊長が意識するのがまず大洗であったり、新キャラの1人が「夏の大会の優勝校」と称したように、既に大洗は追う立場から追われる立場となっており、生徒会メンバーの一新や卒業を意識している3年生など変化も大きい。個人的には柚子ちゃんが元かいちょーのことを「杏」って下の名前で呼び捨てにしたのはびっくりした。

メインである戦車戦も、これまで大洗側が性能で勝る相手に対し知略と機転でギリギリに突破していったが、今回からは逆に大洗側が一杯食わされたというのも新鮮味があるし、新チームのサメさんたちにも見せ場が用意されていた。1話で危機を乗り越えた大洗はここからどう反撃に打って出るのか。
気になったのは、サメさんチームが桃ちゃんの指示しか受け付けなかったこと(お飾りとはいえ桃ちゃんが隊長だったこともあるけど)。そして戦車道という一芸で大学に入学したのなら、桃ちゃん自身はこの先も戦車道を続けなければならなくなること。
大洗各人はこれまでそれぞれの見せ場が用意されていたが、こと桃ちゃんに至っては最初から最後まで大言壮語のドジ担当だった。プレッシャーに弱く大事な場面で砲撃は外し、去勢を張ってはすぐヘタる。事務方は優秀で真面目なのになんか要領が悪くすっとろい。
だけどそんな桃ちゃんを慕ってくれるサメさんチームや、なによりこれからの自分のために、成長せざるを得ない状況になった。
もしかして、このまま話を進めていくと準主人公な扱いになるんじゃないだろうか。

そして今回、ついにOPで単独カットが用意された逸見エリカ。慕っているはずのまほの言葉もあまり届いていないようで、各校からの黒森峰の評価も飛車角落ちといった状況。いずれエリカにスポットがあたるのも考えられる。

戦う理由はこれまでと比べるとちょっと切迫感が無いけど、それも含めてこの最終章も笑えて手に汗握るいつものガルパンだった。
でも4話か5話あたりのエンドで胃の痛くなるような展開を挟まれて半年間くらい待たされそう。