読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

へべれけ

ゲームとDTMと本と煙草と酒と泪と男と女

Blood borne the old hunter をクリアしたよ

去年の始め頃にPS4と同時に購入したので、足掛けおよそ1年ちかくかけてのプレイだった。途中、他のゲームを挟んだりしたからね。
感想としては、やっぱり難しかったけどでも楽しかった。序盤はキツかったが中盤は慣れもあってぬるめ。終盤とDLCからまた「お前ふざけんなよ」と毒づきたくなるほどの難しさに、合間合間に閃乱カグラやるなどしてふてくされたりもした。

おもてなし一切無しの容赦の無さと協力プレイの面白さ

ミコラーシュと時計塔のマリアを除いてDLC含めた終盤のボスのほとんどは、協力者のおかげでクリアできたようなものだった。それぐらい、このゲームのボス戦は厳しかった。ゴースの遺子とかゴースの遺子とかなっ。

すべてのゲームには難易度オプションを実装するべきだ – DAMONGE

この記事でもあるように一番最初に強制的に戦闘になるボスであるガスコインの踏破率が60%程度だ。つまり4割が一番最初のボスで投げている。だけど、このゲームの記事でゲームの難易度を下げることが必要というのは、高難易度をウリにしているゲームにおいては疑問に思う。というのも、この手のゲームには決まって協力者を集うことができるからだ。
1人2人の協力者が現れると、ブラッドボーンのボス戦は難易度が下がる。(とは言っても決して楽にはならないが)
ゲームの中でも、ある問題をクリアするために積極的に他人とコミュニケーションをとっていくというのは必要なのかもしれない。

リゲインが攻めるか退くかの判断を鈍らせる

ダークソウルと違って盾が無く防戦で様子を見ることが不可能。敵の攻撃するタイミングに合わせて銃撃するという銃パリィはあるけど、これは寸分でもタイミングを違えれば大ダメージあるいはそのまま死ぬということもありえる。このゲームデザインはかなりハードコアだ。
またこのゲーム、ダメージを食らっても一定時間なら反撃すれば一定分のダメージを回復できるリゲインというシステムがある。
宮崎Dも「事後ガード」と称していて一見プレイヤーの利になりそうなシステムだが、これのおかげでプレイヤーは食らったダメージを取り返そうとして無理して攻撃するという余計な欲が湧き出てくる。
もちろん無理して攻撃を続けてあっさり死亡というケースが多々あり、このリゲインというシステムが攻めるか退くかの判断をより鈍らせる要素となってブラッドボーンの戦闘における攻防の面白さを際立たせていた。

ブラッドボーン2も出して欲しい

個人的なところとしては、中世然としたダークソウルよりも、ブラッドボーンのほうがゲーム的にも世界観的にも好きかな。19世紀イギリスの当時の医療技術を背景にしたゴシック調の雰囲気、武器ひとつとってもそれ自体が怪しいデザインとフレーバーを持っていて、突然現れたクトゥルフの要素もたまらない。
暗いし、グロいし、難しいし、しんどいし「ふざけんなよこんちくしょう」と毒づきながらも、踏破できた時の達成感は格別なものがあったし、これこそがフロムの提供したいものだったのかもしれない。
ストーリーと世界観は余計なものを見せないどころか説明不足感のある「いつものフロム」。
この世界観は好きだし、2も出してほしいところ。

Bloodborne オリジナルサウンドトラック

Bloodborne オリジナルサウンドトラック

2016年度ゲーム遍歴

2017年も半月が経ったというのに、去年の話をするような図太さを身に着けていくのが今年の自分の抱負です。いざゲーミング新年。
去年は念願のPS4を買ったんですよ。やったぜ、これで最新ゲーム遊べるぞー。
そしたらしばらくして値下げされた挙句、PS4proなんて代物が出たり。やっぱりこういうとこで自分は間が悪いな、と。
タイトル通り、2016年にプレイしたゲームを振り返るよ。キリが無いのでコンシューマだけ。

Blood borne the old hunter

記念すべきPS4と一緒に購入したソフト。一番最初に買ったのにまだクリアできていないという体たらく。だって、ほうずき頭がっ。ほうずき頭がーっ。啓蒙が吸われるっ。おばかになっちゃうーっ。
で、月光目当てにDLCステージに行ったら今度はルドウイークにボコボコにされる始末。
ソウルシリーズと違って防御が毛先のキューティクルほどしか無い、という表現が個人的には好き。世界観もアクションもこちらのほうがスタイリッシュだし。
まだクリアしてないけど、是非とも2を作ってほしい。
あと、それ以上にアーマードコアの新作をだなフロム! Nintendoswitchでのタイトルは期待してるぞ!

閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS sakura edition

知り合いが既にEVを持ってるけど新作だと勘違いして誤って購入したものを引き取った。というか改めて見るとややこしいよね。これじゃ新作だと勘違いする。
基本は無双ゲー。なんか無双ゲーって基本草刈りみたいなものだよね。何も考えずに草刈りしたいなーって時にぽちぽちやっていってる。正直アクションとしては単純作業の色が強いし、強いキャラとそうでないキャラの差に広きもある。キャラ多いからね。
調子に乗ってヤグラ壊さずにステージを進めていったものだから、途中でストーリーが進められなくなったものだから泣きを見た。こういう仕様はいらないと思う。
肝心のおっぱいは靄早エロいというよりも、あんまりにもやりすぎ感がすごくて馬鹿馬鹿しくて笑えてくる。

ギルティギアイグザード レベレーター

OVAを買ったら、オマケで格ゲーがついてきたよ第二弾。
石渡さんもようやくストーリーを進める気になったようで、ソルたちの物語は次を見せつつも一つの着地点に軟着陸したといった具合。
プレイし始めてだいぶ経つけど、未だにメインキャラを決めあぐねてる。基本、おっぱいで判断しているもので。
梅喧とアンサー(チップの付き人のあいつ)が新たに追加されるRev2も発表されたようで、
個人的には店舗特典によっては新しくパッケージを買おうと思う。

ブレイブルー セントラルフィクション

BBシリーズ最終章。気がついたら8年目だよ。
格ゲーってその気になればいくらでもシリーズを重ねていけるジャンルだけど、ここできっちりピリオドを打った森Pのエンターテイナー精神はベネ。
ただ、肝心のシナリオはキャラ増やした上に複雑に広がりきった世界観を強引な力技で畳みきった印象が強い。アズラエルとか「強さの秘訣は実はただの初心者狩りでした」だったり、ハザマはあれだけテルミに造反すると見せかけてしょっぱい最期だったり、バレットに至っては薄い本のほうが出番多いんじゃないかと。あ、TANABEさんとこのBB本は毎度お世話になってます。
ラストに出てきたミンゴスボイスのハクメンと思しきキャラなど投げっぱなし謎を残したままということ、そして森Pの「ラグナの物語はこれでおしまい」という謗法のインタビューでの発言から、今後は格ゲー以外の何らかの形でブレイブルーの世界観は展開されると思われる。
そんなこと早速NintendoSwitchのソフトラインナップにブレイブルーがあったよ。
あと、イザナミ作ったバトルプランナーは許さねえからなっ。

BLAZBLUE CENTRALFICTION - PS4

BLAZBLUE CENTRALFICTION - PS4

テイルズオブベルセリア

個人的にエクリシア2以来のテイルズ。キャラの思考と行動原理が敵も味方もみんなゴリラ。ゴリラ飼育員かと思ったキャラも徐々にゴリラになっていきます。
ベルベットの復讐をはじめとして、それぞれのキャラの目的が出会ってすぐにぶち上げられるのでシナリオが単純明快でわかりやすく、基本うじうじ悩まずサーチアンドデストロイなのでシナリオはわかりやすく爽快感がある。だが水の神殿、おめーは許さん。
戦闘に関しては状況がハマれば大技から大技へ繋いで永久コンボで殲滅することができるけど、ボス戦だとそれができない上に一度状況を崩されてSGが枯渇すると一気にダルくなってくるのが気になった。
ゼスティリアと関連はしてるようだけど、プレイしなくても世界観の理解は十分にできたよ。

よるのないくに

PS+のフリープレイであったのでやってみたけどホテルとダンジョンを行き来するだけの代わり映えのしない狭い範囲でしかないのに、移動がダルいという矛盾を両立させてるということに気付いたあたりで辛くなった。新しいことをやろうとしたのは認めるけど。
主人公のおっぱいは良かった。2が出るそうだけど、手を出そうか悩んでる。
それとこれに限らないけど、いい加減国内メーカーはVitaとPS4で同じタイトル出してグラフィックの方をVitaに合わせるのはやめてほしい。

よるのないくに アーナス 1/8スケール PVC塗装済み 完成品フィギュア

よるのないくに アーナス 1/8スケール PVC塗装済み 完成品フィギュア

なんか、フィギュアも不格好だし。

ダライアスバースト・クロニクルセイバー

ACモードだと画面はやたら小さいし、CSモードだと標準的な画面はちょっと物足りないし。
あとDLCのサントラも発売してほしい。それと家庭用ボディソニックも欲しい。とにかく楽しみ尽くすのに足りないものが多すぎる。是非ともアーケードに逆輸入してほしい。
とか思ってたら、またPS4用のパッケージを出してそこに特典としてまたサントラをつけるらしい。
えー、サントラは普通に単体で出して欲しいんだけどなー。

恋姫演武

お前は何年恋姫やってんだ。そろそろ結果出したい。
アーケードでは遼来々へバージョンアップされて、その調整に悲喜こもごもといった具合。これについでは余裕ができたら、またブログにしようかと。

恋姫?演武

恋姫?演武

バトルガレッガ rev2016

ブラックハート様、PS4に降臨。出撃!ガレッガ警察24時!
公式側も「ガレッガ警察」やロフトでのイベントを頻繁に開催したりと、良い意味でユーザーと距離が近く、発売前と発売後しばらくは一種のお祭りを催しているようで楽しかった。
ゲームの方も「誰がここまでやれといった」とつっこみたくなる程の充実のオプション。
変動ランク性で自爆してシビアなランク調製をしなきゃいけないという風評が独り歩きしてるけど、ランク固定性のアレンジモードやスーパーイージーモードでも十分楽しめる。

Titanfall 2

あったよ!アーマードコアの新作!(錯乱)
深刻なAC不足による飢えに喘いでいるレイヴン、リンクス、ミグラント傭兵諸君の代替食。
体質なのかFPSをやると酔うので敬遠してたけど、プレイして良かった。3Dシューティングに関してはひよこちゃんなのでキャンペーンしかやってないけど、このキャンペーンがロボとの熱いバディものでディ・モールトベネ。そりゃロボに「信じて!」って言われたら、もう信じるしかねえよ。
そんな日本古来のロボットアニメのお約束的なものを、洋ゲーがやると嬉しくもあり、どうして国内メーカーはこういうのやらないんだと寂寥感もあり。

積んでたりこれからやろうと思ってるゲーム

風ノ旅ビト
・ペルソナ5
ファイナルファンタジー15
・スパロボOGMD

ゲームする時間が切実に欲しい……

AWSにzabbix3系をインストールする

概要

AmazonLinuxにzabbix3系をインストールする。
LAMP環境は構築済み。php5.6系, mysql5.5系, httpd2.2系

手順

必要となるパッケージのインストール

yum install mysql-server httpd24 php56 php56-gd php56-mbstring php56-mysqlnd php56-bcmath

レポジトリにzabbix3系を追加

rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/3.0/rhel/6/x86_64/zabbix-release-3.0-1.el6.noarch.rpm

zabbix3のインストール

yum install zabbix-server-mysql.x86_64 zabbix-web-mysql.noarch zabbix-web-japanese.noarch zabbix-get

MySQLの設定

# MySQLにZabbix用ユーザ作成
mysql -u root -p

mysql> CREATE USER zabbix;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

mysql> CREATE DATABASE zabbix;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)

mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON zabbix.* TO zabbix@localhost IDENTIFIED BY '<パスワード>';
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

mysql> FLUSH PRIVILEGES;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

mysql> exit
Bye

MySQLにZabbixスキーマとデータを投入

cd /usr/share/doc/zabbix-server-mysql-3.0.7/
zcat create.sql.gz| mysql -uroot zabbix -p

Apache設定 zabbix設定ファイルのコピー

cp /usr/share/doc/zabbix-web-3.0.3/httpd24-example.conf /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf

php設定

# タイムゾーンの設定
sed -i -e "s/;date.timezone =/date.timezone = Asia\/Tokyo/g" /etc/php.ini

# Zabbix起動時のセキュリティチェック対応
sed -i -e "s/;always_populate_raw_post_data/always_populate_raw_post_data/g" /etc/php.ini

zabbixサーバの設定

vim /etc/zabbix/zabbix_server.conf
115行目のコメントアウトを外す
DBPassword=<パスワード>

zabbixサーバ起動

service zabbix-server start
service httpd start

あとは画面に従って初期設定を行う。

初期設定終了後のログイン情報は以下の通り
Username:Admin
Password:zabbix

debianのvisudoのエディタをvimにする

概要

あけおめことよろ。nanoとか糞(挨拶)
なので、visudoを使った時のエディタをvimへ変更する。

手順

$ sudo -s
# update-alternatives --config editor
alternative editor (/usr/bin/editor を提供) には 3 個の選択肢があります。

  選択肢    パス              優先度  状態
------------------------------------------------------------
* 0            /bin/nano            40        自動モード
  1            /bin/nano            40        手動モード
  2            /usr/bin/vim.basic   30        手動モード
  3            /usr/bin/vim.tiny    10        手動モード

現在の選択 [*] を保持するには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 

nanoの良さが理解できないので、ここれで2を選択。
設定したら、もういちど、update-alternatives --config editorをしてカーソルが2を示しているか確認。

debianでaptitudeが使えないんだけど ―aptitudeのインストール方法―

debian立ち上げたばかりで使えなかったので混乱したから、ちょっと備忘録として。
なんてことは無く、特別なことも無しにただapt-getでインストールするだけ。

$ sudo -s
# apt-get install aptitude

GCP環境のdebianにPHP5.6をインストールする

概要と前提条件

立ち上げたばかりのGCP環境のdebianにzabbix3系のインストールを見越して、今回はapt-get installでインストールするphpのバージョンを5.6へ変更する。
apache2はインストール済みで。

手順

まずはレポジトリをいじる。

# add-apt-repository ppa:ondrej/php

この時、add-apt-repositoryがないと言われたら、software-properties-commonをインストールする。python-software-propertiesも必要なので入れる。

# apt-get install software-properties-common python-software-properties

再度、レポジトリをいじってapt-getをアップデート

# add-apt-repository ppa:ondrej/php
# apt-get update

そんでもってインストール

# apt-get install -y php5
# php -v
PHP 5.6.29-0+deb8u1 (cli) (built: Dec 13 2016 16:02:08) 
Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group
Zend Engine v2.6.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies
   with Zend OPcache v7.0.6-dev, Copyright (c) 1999-2016, by Zend Technologies

あとはinfo.phpを作成して、稼働状況を確認する。

# vim /var/www/html/info.php
<?php
phpinfo();

次あたりは、AmazonLinuxにあるphp5.3を5.6にアップデートしてみようと思う。

ポリス・プロシーデュラルとロボットアニメの併せ技 ―月村了衛 「機龍警察」―

最近、本を読む気力すら湧かない。
ちょっとこの状況のままにいると、取り返しのつかないことになりそうだから早々に脱却したいところ。
というわけでしばらく前に読んだ本から。

警察ものとロボットの併せ技といえばパトレイバーを彷彿させられるが、パトレイバーが野明たち現場要員の活躍と悲哀をコミカルに描いたものだとすれば、機龍警察では明確な主人公は存在せず(強いて言えば外務省から警察庁へ出向してきた沖津か)、警察内部での縄張り争いと捜査員による複雑な事件の捜査、突入要員たちは最後の最後で派手にテロリストたちと都心で戦闘を繰り広げる。
このような物語の流れは、最近で言うとシンゴジラをイメージしてもらえばわかりやすい。最も機龍警察はシンゴジラのようにスムーズな組織の動きは全くできていないけど。

内容は架空の現代日本。各地の紛争で大量破壊兵器の有用性が確立できなくなり、市街地戦を想定した近接戦闘兵器=「機甲兵装」が戦場と主役として台頭した世界。
国内初の機甲兵装による犯罪「狛江事件」を省みて、警視庁は対機甲兵装犯罪に特化した警視庁特捜部を創設。だがそこは、部長が外務省から出向組、さらには突入要員たちが外部スタッフ、しかも曰く付き傭兵だったりとトンデモな連中ばかりが集まる独立愚連隊だった。
海外犯罪組織や外資系企業を隠れ蓑とした<敵>と称される存在、謎と危うさしかない特捜部の人物たちの来歴などからキャラ造詣ありきの物語ではなく、かといって物語の中にキャラが埋没していくこともない。濁流のような激しいストーリーの中で敵も味方も登場人物たち全員が皆も全力でもがいている。
飄々としながらもどんな窮地に立たされようと諦めず<敵>に対し容赦しないパイロットの姿俊之と特捜部部長の沖津のブレない行動原理はハードボイルドであり、綿密で濃厚な警察という組織の吐き気がするほどの保守的な言動と、事件に対応する動きの描写、見えない<敵>の存在などはミステリでもある。
例えば警察内で犯罪に関する用語に様々な隠語が用いられているように、機甲兵装に対しても「キモノ」と隠語で呼ばれており、こういったところでも実にハードボイルドな警察ものらしさを表現している。

これだけなら、ちょっと堅めの警察小説にSFを混ぜ込んだだけでちょっとパンチが足りないと最初は思ったが、この機龍警察は強烈なまでのある種の「異質さ」を含んでいて、その異質さが機龍警察を機龍警察たらしめており、それが大きな面白さの一つになっている。
その異質さの正体は、戦闘シーンをはじめとした随所に散りばめられた、ロボットアニメ的のお約束、演出だ。登場人物の来歴からそうだが、物語も佳境に入りついに機甲兵装による戦闘が始まれば、そのような演出や設定が噴き上がってくる。
まず、特捜部に所属するパイロットは3人いるのだが、「昼行灯だが凄腕のフリーランスの傭兵のオッサン」「汚職で失墜したロシア人の元刑事のイケメン」「アイルランド系元テロリストの陰鬱美女」、そんな連中を引っ張る特捜部部長に至っては外務省からの出向者といった具合に属性てんこ盛り。ただでさえ極端に保守的な警察組織の中で厄介者扱いされている特捜部にこんなトンデモな連中が入って来れば、鼻つまみ者されるのがお決まりだ。もちろん、そんな鼻つまみ者たちが八面六臂の活躍をするのもまたお決まりだけど。
さらにこの3人が搭乗する機甲兵装もまた、龍機兵(ドラグーン)と呼ばれる特注のワンオフ機ということになっている。通常の機甲兵装と異なり、龍騎兵側の"龍髭"とパイロットの背骨に埋められ"龍骨"を神経接続することによって高いポテンシャルを発揮することができる。このため、ドラグーンを運用できる警視庁特捜部は他の機甲兵装を所持する組織よりも技術的に5年のアドバンテージを持っているとされている。どこのミスリルだ。
この神経接続を利用した龍機兵のみに搭載された「アグリメントモード」というリミッター解除機能はガンダム00トランザムなどを彷彿とさせる。しかも起動トリガーは「DRAG-ON」と音声入力することだ。もちろん使用するにあたってのデメリットも存在する。
また、<敵>と呼ばれる人間にも二つ名があったり、ドラグーンのメカニック担当のメガネっ娘の家族の仇がライザだったりと人物相関もとても一筋縄ではいかない。

そんなロボットアニメのお約束のような設定や演出をガチンコの警察小説の中でお披露目されると、違和感しか無いように思えるがこれがどういうわけかしっくり着ている。というのもやはり筆者の言葉選び、描写などの書き方が全体的に硬めで濃密だからだと言える。しっかりと重ねられた取材によって裏付けられたものと思われる警察という組織のあり方と動き方というかぶっちゃけ内輪揉めの描写は、戦闘シーンの光景が想像し易い映像的な文章表現力も読み応えがある。

多分、そのうちノイタミナ枠でアニメになるんじゃないかな。筆者の月村了衛さんはアニメ畑の人間だったし。
とにかく、『暗黒市場』と『未亡旅団』を文庫化してほしいところ。

機龍警察〔完全版〕

機龍警察〔完全版〕